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2007年5月29日 (火)

「殯の森」

カンヌ映画祭の受賞作品のこの映画、NHKのハイビジョンの公開前放送を見ました。

見た感想として、タイトルに偽りなし!の作品でした。

おそらくオールロケと思われる舞台の奈良の山や森の緑が手ぶれの入った(ハンディカメラ?)人の目線で常に映像に写しこまれておりまして、タイトルの「森」という言葉に含まれた神秘性を出そうとしてるような印象を受けました。加えて夏の山間部や茶畑を自然そのままの映像美で写しこもうとこだわった感じがします。

認知症の男性とその介護士の「殯」のための森の徘徊が話の大半で、少ないセリフと風景の中で静かに淡々と映し出されていく中に大事な人を亡くした人間の寂寥感を感じます。

いかにも文芸作品という映画ですが、ラストシーンあたりになって冒頭の何気ない会話に仕込まれた伏線の存在に気付かせられ、なかなかよくできてるなあと思いました。

登場人物が極端に少なく、ほとんどが森の中で2人が彷徨うというシーンが占めてるので、万人受けする娯楽作では決してないと思いますが、不思議と最後まで引き込まれて見てしまいました。これが映画賞をとったのは分かる気がします。

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