江「秀勝の遺言」
演出についてですが。
他人に心情を語らせるという手法は結構やりやすい手段ですね。演技で悲しんでるとかをやるわけではなく、他人がその人物の心情を語ることで、内面を見る人にわかってもらう、ということでござんす。
そんなこんなでダンナ様を早々に亡くしてしまった江。
悲しみのうちで、わが娘を抱くことができません。姉2人やマダム龍子様・さらにどういうつながりで登場すんねんな、細川ガラシャ、さんたちが慰めますが、あまり効果なし。関白秀次さんもけっこういい人ですが、効果なし・・・。
どうでもいいですが、戦国姫モノをやるんだったら思い切って細川ガラシャを主人公にしたら面白いものがつくれるんじゃないかなと思うのですが、何故か主役化はされないですよね。脇役として無理やり登場パターンはよく見るのですが。宗教がらみになっちゃうからなのか・・・。葛藤と悲劇と魂の救済、ですか、面白いと思いますがね。
ま、それは置いといて。
そ・こ・へ
出た、最強演出「手紙」
ですよ。
手紙って便利アイテムなんです。基本的に一方的な心情を描けますし、亡くなった人の最後のメッセージ、という点ですばらしい。そう、冒頭に他人に心情を語らせる手法に続いて、感動をさそう道具として最高ですたい!
いかにベタかをわかっていただきましたでしょうか。
秀勝の遺言により、江はなんとか前向きに生きていこうかと思いますが。
一方茶々が拾(のちの秀頼)を生みます。
今度こそ、の跡取りを得た秀吉のダースベイダー化が始まりますよって感じ。
そして茶々もなにか変わってしまたようか気配です。
gdgd大河でなかなかイマイチな今年の大河ですが、大阪夏の陣だけちょっと気になりますなあ。
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コメント
>手紙
秀勝様が現地の子供たちと戯れてるシーン
人質?
前回現地の人といざこざがあったし(笑)
最近の大河は朝鮮出兵をそれなりにかかなきゃいけない人を主人公に選んで大変だなあと思います。「戦に疑問を感じつつも出兵してるのよん」て感じでお茶を濁そうとしてる気がします(実際いやいや出兵してた人多そうですが)
投稿: らむね | 2011年7月26日 (火) 00時35分
本陣に子供達がいて 死にかけてる秀勝が遊んでる?そもそも大将がケガした原因が野菜代金取り立てのイザコザじゃあね。(笑)この悲劇は半端じゃありません。
いつもながら 豊家の警備・防諜体制はどうなっとるんじゃ?
投稿: 関白亭小殿下 | 2011年7月26日 (火) 13時18分
>らむねどの
人質、ではないんじゃあ・・・。
ただ、秀勝はいい人で現地の人にも
好かれてた、的な描写かなと。
まあ、喜び勇んで半島に渡った武将は
いないと思うので、半島の嫌戦モードは
改変ではなくてよいかと。
というか、もし美化して描いたらもう
ガクブルものですよ。
>関白亭小殿下さん
ご都合主義ってもんですよ。
前後のつながりがあまりなく、
刹那的な演出が多くてアラが目立つ
それが最近の大河クオリティ。
投稿: rin2@tomitarin | 2011年7月26日 (火) 20時04分
ご存知の通り、信長とエリザベス一世は一歳違い。同じ頃 英国はスペインの覇権にチャレンジし無敵艦隊を破ります。世界史的にはかれらは同類項。信長が生きてたら、秀吉・家康の農民的センスとはまた違ってたような気がします。
渡洋能力を持った水軍(海軍)の創設は結局明治日本まで持ち越されますが、引きこもりをもって良しとする洗脳教育からそろそろ自由になっても良い頃かと存じまする。
戦前、陸軍は京大(人文研)に委嘱して、戦国日本に比して全く微弱な女真族が易々と大陸を制覇できた理由を研究させていました。当然の知的関心かと思いますし、その辺に日本と大陸の関係を解く鍵が?
投稿: 関白亭小殿下 | 2011年7月26日 (火) 21時29分
>関白亭小殿下さん
日本が海外に覇権を伸ばさずとも
自給自足でやっていけた上、
ほぼ単一民族で宗教争いもなく、
千年をこす天皇崇拝思想が庶民に
根付き続いた、というのがユーラシアの
帝国主義に巻き込まれなかった理由
かなと思います。
「漂泊の者」と呼ばれた自由人層すらも
根底に天皇崇拝があったといわれてます。
(網野善彦氏論)
信長という天皇すらも超えようとした
人物が長生きしてたら確かに歴史は
変わってたかもしれませんが。
投稿: rin2@tomitarin | 2011年7月27日 (水) 21時01分
信長の皇室観はよく解りませんが、江戸時代を否定するつもりは毛頭ありません。しかし、大競争時代をべた降りしてしまったのはいかにもまずかったなと思います。
結局、帝国主義レースで各馬最終コーナーを回った所で日本は猛然とスタートを切る羽目に。明治の初めにアメリカの侵略に晒されたハワイ王朝から救援の申し出がありましたが、当時の日本の国力ではいかんともし難く、見殺しにしてしまいます。
当時最強のスペインがイギリス懲罰のため送ったアルマダが載せてた陸兵は総数三万(対する英軍は一万もいたかどうか?)
朝鮮出兵で我が方の初期動員は十五万八千、これだけでも時々ため息が漏れるのですよ。
投稿: 関白亭小殿下 | 2011年7月28日 (木) 13時51分
>関白亭小殿下さん
世界史に関しては私は詳しくはないのですが、日本は帝国主義にのっからなくて正解だと思います。中途半端に進出して植民地化されてたらという危険性はありましたし。
近代前の戦争は数字じゃなく、地の利、
作戦で決まることが多く、嫌戦モードの
朝鮮出兵の結果はおかしくないと思います。
ところでイギリス史&戦争史ファンですか?かなりお詳しそうなので。(笑)
投稿: rin2@tomitarin | 2011年7月29日 (金) 23時43分
格別、戦争史マニアではありませんが、ヨーロッパの歴史をかじると自動的に戦争の歴史になってしまうということがあるかもしれません。
ルネサンス史の大家 会田雄次氏は 日本の戦国時代なぞヨーロッパでは最も平和な時代、イザヤ・ベンダサンにいたっては関ヶ原など運動会以外の何物でもないと評しています。
やはり西洋史と東洋史から日本史を三点観測しないとなかなか立体的な日本の歴史像は見えないのではないかと愚考致します。なお、1Q45のアメリカを除いて、日本を植民地化する能力を持った国は客観的には存在しません。
絶海の孤島にして、精神のガラパゴスというべき日本に、しかしながら、空海や信長という世界史レベルの人物が時折現れるのが何とも?不思議再発見です。
投稿: 関白亭小殿下 | 2011年7月30日 (土) 11時51分