北アルプス温泉ツアー(後編)
鷲羽岳を登頂したはいいものの、霧がいよいよ深くなって参りまして。
来た道がわかんねええ~~Σ(; ゚Д゚)ウハッ
なんとなしに下ったものの、こんなとこ通ってねえよ、と思いつつ必死に元のルートを探す私。リュックを放置しているのでビバークなんて絶対無理!ということで霧の中、感覚を総動員して人の気配を察知し、元のルートに戻れたのでした。結構谷間のところに降りてしまってたので、必死でハイマツを掻き分けて岩場をジャンプするというやればできる子を発揮しました。たまたまいいタイミングで他のパーティーがやってきてたのが幸いですよ。こんなとこで道に迷ったらマジでシャレになんないっす!
てなわけで時間を大分ロスしてしまいましたが、今度は水晶岳へGO!
霧が晴れねえ・・・。
鷲羽岳は道がそれなりでしたが、水晶はもう断崖絶壁の間を縫って登るという登山初心者にはオススメできない道のりでしたことよ。。。
↑霧で見づらいですが、直登梯子登場!
で、山頂がコレ。
岩の塊の中に山頂であるしるしがあるだけという。いくつもの山を登りましたが、記念写真をとりずらい山頂N01(暫定)に決定しました。
ここにたどり着くだけでもこわかった。
というわけでピークハントのノルマは達成し、リュックを回収に分岐点に戻ります。
で、次の目的地、秘湯マニアなら誰もが憧れる(?)高天原に行く予定なのですが、このあたりから霧雨が大粒の雨に変わりまして。いや~な天気全開!
しかも沢沿いをひたすら下るという。草で道がかぶさっててもうその雫でびしょぬれ。あまりの水攻めっぷりに、とうとう靴を守ることは放置し、必殺じゃばじゃば歩き(=水に靴ごと浸かる歩き方)を敢行!2時間ちょっとで、なんとか高天原山荘に到着。
↑途中の水晶池。
で、温泉♪温泉♪
山荘から徒歩10分ほど山道を歩かねばたどり着きません。
宿の草履で歩くなんてバカなことはしちゃいけません!
てなわけで
源泉かけながし100%十津川温泉、じゃなく高天原温泉!の女性用湯船。雨の中ですが、最高に気持ちよかったですよ。誰もたまたまいなかったので。流石に混浴のほうには行きませんでした。おっちゃんの集団がいらしたので・・・。
ちなみにこんな立地。↓
手前が沢になっております。
草履で山道を歩くということをして山荘に戻りました。小屋のバイトさん(?)がなんと私と同じ富田林出身とか。こんなところで地元のことを聞くとは思いませんでした。(笑)
この高天原山荘も立て直して新築だったのできれいでした。
そして晩御飯もおいしかったっす!味噌汁とご飯おかわりのサービスは嬉しい!
そして3日目。地獄の帰還ルートの始まり。。
というのも雨が止まず、さらにひどくなる一方で。高天原から元の薬師沢に戻る近道ルートがどうも増水で通れないという。
というわけで、再度、雲ノ平に戻り、薬師沢に戻って~という迂回ルートをとるハメに。
6時間くらいで登山口に戻れる算段だったのが、9時間の歩行を余儀なくされましたYO!
雨のばかあ~って感じです。
高天原から雲ノ平へ戻るルートがとにかくきつい登りと、雨でかなり体温が奪われ(っていうかまともな合羽をもってなかったりする。)夏山で凍死がありえるのがよく分かりましたよ。休憩したいけど、とまったらびしょぬれですぐに体温が下がってしまうという悪循環の中、途中、クマと間違えられたりもしつつ、4時間半かけて、薬師沢にまで戻りました。初日にいらんと思ったシャワークライミングのコースを今度は下るという。とにかく雨で道はさらにひどくなっており、もうじゃばじゃば歩きとか言ってるレベルじゃなく、
びしょぬれだーい!
。・゚・(ノД`)・゚・。
それでもこの雨の中、このルートを登ってくるツワモノに会いました。みなさんキツそうだったですよ。(そりゃそうだ。)
で、薬師沢。水がすげえ。
奥が薬師沢小屋ですたい!
で、ここまでなんとか戻って、さらに登ること2時間半。
太郎平に戻ってまいりましたよ。
もうあまりにもフラフラだったのですが、さらにまだ2時間最後の下りがあるという。
とにかく体力の回復を、と太郎平小屋でラーメンを食べました。700円と山小屋にしては安かったですね。5時半に高天原を出て、12時過ぎまでほぼ飲まず食わずで歩いてたところに、これはおいしかった~。
(゚∀゚)ウッーウッーウマウマ
てなわけで、ここで体力をすこし回復させ、14時半に無事に下山。
3日間での総歩行時間は25時間。普通3泊4日のルートを2泊3日で行くという強行ではありましたが、雨がなかったらもうちょい余裕あったなあ・・・。
さあ、筋肉痛が何週間続くかだな・・・
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